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「発破」全8回を終えて
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見田村千晴が毎月新曲を発表するワンマン「発破」、今年2月から9月まで、8ヶ月の挑戦を終えることができた。
毎月ワンマンをやりたいと思い始めたのは昨年の晩秋頃。
ライブをやりたい。
でも、2024年は曲作りも頑張りたい。
2021年に「Marking」をリリースして以降、まだ何もリリースができていないことが大きな重しとなっている。
じゃあ、毎月ワンマンをやるたびに新曲を1曲ずつ作って披露する、そんなライブをやろう!
本当は1月からスタートできたらキリが良いなと思っていたのだが、準備期間が取れそうになく、2月25日が初回になった。
そこからはもう、目まぐるしい8ヶ月間だった。
常に、次の発破まであと何日なのかを頭の隅で意識しながら生活した。
3週間前あたりから、次はどんな曲を作ろうかと考えた。
2週間前あたりから、私は今何を言いたいんだろうと自問した。
10日前あたりから、実質あと何日曲作りに費やせるんだろうとカレンダーと睨めっこした。
7日前あたりから、本格的に机に向かう時間を増やした。
3日前あたりには、日々寝不足が溜まっていった。
前日には、とにかく目の前のゴールを目指して頑張った。
当日、眠気と闘いながら会場へ向かった。
会場リハ、スタッフの皆に見守られながら時間ギリギリまで新曲を練習する時間がきつかった。
そして本番、なんとか8回全部、逃げずにやり切れた。
思い通りにやれなかったこともあり過ぎるほどあるけれど、「今月は間に合いませんでしたテヘヘ」と1度も言わなかったことは素直に自分を称えてあげたい。
“シンガーソングライター” と名乗る人間が、月にたった1曲だなんてちゃんちゃらおかしく、10曲や20曲作っていて当たり前な環境にいる人たちもたくさんいることは重々承知の上だ。お恥ずかしい。
けれど、私は曲を作ることの苦手意識がいまだにあり、曲作りの心理的ハードルがめちゃくちゃ高い(と思う)。
昔はこのことをすごくコンプレックスに感じていたし、自分の努力次第で変われると思っていた。というか、おそらく変われるチャンスはたくさんあったはずだった。
それでも私は変われなくて、今ではもう仕方ないと思っている。
そんな私も、胸を張れる名曲をたくさん生み出せている。
これは自信を持って言える。
それだけで十分じゃないか。
とは言え、さすがに錆びつきそうな「曲作り脳」に無理にでも刺激を与え、歯車を回さないことには何も始まらない。
8ヶ月間の「発破」は、私の「曲作り脳」を大いに活性化させることに成功した!
「発破」で初披露した全8曲は、全曲が音源化されるわけではないと思う。
曲の構成、テンポ、アレンジ、歌詞、タイトルなど、ほとんどの要素を修正し、面影すらなくなるような曲もあると思う。
それもまた良いと思っている。
どうなろうと、この8ヶ月間やってきて本当によかった。
8回中6回をやらせて頂いた下北沢Lagunaの皆さん、岐阜alffoの皆さん、そして渋谷gee-ge.の皆さん、ありがとうございました。
5月に一緒に演奏してくれたまこっちゃん、そして先日の最終回にて一緒に演奏してくれたUさん、大坂さん、ありがとうございました。
そして足を運んでくれた皆さん、本当にありがとうございました!
時には私の緊張が伝染し、会場全体が緊張感に包まれたりもしながら、温かく見守ってくれる信頼感も抜群でした。
ライブの楽しさがあるからこそ、曲作りも頑張れる。
私はこれだな、と改めて。
ここからしばらくは、作ってきた曲たちをリリースできるように、試行錯誤を続けていきます。
終わったけど、始まった。
長らく待たせていてさらにこれを言うのは気が引けるけれど、
楽しみに待っていてください。